家庭血圧と病院の血圧、なぜ違う?
どっちを信じればいいか分かる記事
家で測るとそれほど高くないのに、
病院で測ると「血圧が高いですね」と言われる。
- 家の血圧計は正しいの?
- 病院の数値が本当?
- どっちを基準にすればいいの?
こうした疑問を持つ方はとても多いです。
この記事では、家庭血圧と病院血圧の違いと、どちらを重視すべきかを、分かりやすく解説します。
家と病院で血圧が違うのは珍しくない
結論から言うと、
家庭血圧と病院の血圧が違うのは、よくあることです。
むしろ、
「まったく同じ数値」という人の方が少ないかもしれません。
血圧は、
- 緊張
- 環境
- 時間帯
- 体調
などによって、簡単に変動します。
病院で高く出る理由|白衣高血圧
病院で血圧が高く出る原因の一つが、
白衣高血圧です。
- 医師や看護師を前にして緊張する
- 「高いと言われたらどうしよう」と不安になる
- 待ち時間が長く、気持ちが落ち着かない
こうした状態では、
一時的に血圧が上がることがあります。
家では正常でも、
病院だけ高くなる場合は、このタイプの可能性があります。
家では低めでも安心できないケースもある
一方で、
家では正常、病院では高いからといって、
必ずしも安心とは限りません。
中には、
仮面高血圧と呼ばれる状態もあります。
これは、
- 家での測り方が適切でない
- 忙しい時間帯だけ血圧が上がっている
- 夜間や早朝に血圧が高い
などが原因で、
本当の高血圧が隠れてしまっている状態です。
結局、どっちの血圧を信じればいい?
現在の考え方では、
家庭血圧をより重視するのが一般的です。
理由は、
- リラックスした状態で測れる
- 何日分もデータが取れる
- 日常の血圧に近い
からです。
ただし、
測り方が正しくない家庭血圧は、判断材料になりません。
正しい家庭血圧の測り方(基本)
家庭で血圧を測るときは、次のポイントを意識してください。
- 朝(起床後1時間以内・トイレ後・朝食前)
- 夜(就寝前)
- 椅子に座って1〜2分安静
- 背もたれに寄りかかる
- 腕は心臓の高さで
- 1回だけでなく、数日〜1週間続ける
この条件で測った血圧が、
判断の基準になります。
「この数値、どう判断する?」と迷ったら
家庭血圧を測ってみて、
- 少し高めの日が続く
- 日によって大きく違う
- 病院に行くほどか分からない
こうした場合は、
「数値の意味」を知ることが大切です。
血圧には、
「様子見でよいライン」と
「受診した方がよいライン」があります。
▼ その判断基準については、
こちらの記事で詳しくまとめています。
👉
「この血圧、病院に行くべき?
― 高血圧の治療目標と様子見していい基準」
迷ったときは「判断できる材料」をそろえる
血圧は、
1回の数値だけで決めるものではありません。
- 数日分の家庭血圧
- 体調や症状の有無
- 年齢や持病
これらを合わせて判断します。
自分の血圧の傾向を知っておくと、
受診する場合も、医師と話しやすくなります。
まとめ
- 家庭血圧と病院血圧が違うのはよくある
- 家庭血圧を重視するが、測り方が重要
- 自己判断せず「基準」を知ることが安心につながる
「大丈夫かな?」と迷ったときこそ、
正しい情報を知ることが、体を守る第一歩です。



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