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熱中症に気をつけて健康に

~命を守る日常のひと工夫~

「あれ?ちょっと頭が重いかも…」
その症状、もしかしたら“熱中症のサイン”かもしれません。

近年、日本の夏は“危険な暑さ”が当たり前になりつつあります。
毎年のように報道される「熱中症による救急搬送」。実は、家の中でも、気づかないうちに熱中症になっている人が増えているのです。

今回は、熱中症を正しく理解し、家族全員が健康に夏を乗り切るための具体的な対策をご紹介します。


🔶 そもそも熱中症ってなに?

熱中症とは、高温・多湿の環境で、体温調節機能が乱れ、体内に熱がこもった状態です。
汗をかいても体温が下がらず、めまい・吐き気・意識障害など、命に関わる症状を引き起こすこともあります。


🔶 実は4タイプある!熱中症の分類

分類症状の特徴起こりやすい場面
熱失神立ちくらみ、ふらつき炎天下の屋外や満員電車
熱けいれん足がつる、筋肉のけいれん水だけを大量に飲んだ後
熱疲労頭痛、吐き気、倦怠感暑い室内での作業中
熱射病意識障害、呼びかけに反応しない高温環境に長時間さらされた場合

熱射病は命に関わる重篤な状態です。救急搬送が必要です。


🔶 室内でも危ない?実際の事例から学ぶ

◆ 事例①:窓を開けていたのに…

80代の一人暮らしの女性Aさんは、冷房を使うのが「体に悪い」と考え、窓を開けて扇風機で過ごしていました。しかし湿度が高く、風が通らない日は熱中症になり救急搬送されました。

ポイント:室温だけでなく「湿度」も大きな影響を与えます。


◆ 事例②:畑作業中に倒れた高齢男性

70代の男性Bさんは、朝早くから畑仕事に励んでいました。「まだ朝だから大丈夫」と思い込み、水分を摂らずに続けた結果、立ちくらみと嘔吐で病院へ。

ポイント:朝や夕方でも油断は禁物です。曇りの日も危険!


◆ 事例③:部活中の高校生が倒れた

炎天下でマスクをしたまま練習していた高校生Cくんが、めまいや筋肉のけいれんを訴え病院へ。水は飲んでいたが、塩分を補給していなかったのが原因でした。

ポイント:汗と一緒に失うのは“水分だけではない”のです。


🔶 1日の流れで考える「熱中症対策スケジュール」

時間帯対策のポイント
起きたらまず水分補給。室温・湿度をチェック
食事で塩分補給。冷房や扇風機を適切に使う
夕方外出や運動は控えめに。涼しい時間帯に
寝室の通気性と温度管理をしっかりと。寝る前にも水を一杯

🔶 薬剤師からのひとことアドバイス 💬

「高齢の方はのどの渇きを感じにくく、水分不足に気づきません。“のどが渇いた”と思う前に飲むことが重要です。日中はもちろん、夜間の脱水にも注意を。」


🔶 おすすめ!熱中症対策グッズ

  • 経口補水液(ポカリスエット・OS-1など)
  • 塩分タブレットや梅干し
  • 冷却タオル・首巻き保冷剤
  • サーキュレーター・温湿度計
  • 遮熱・UVカットの日傘や帽子

これらはコンビニやドラッグストアでも手に入るので、ぜひ準備を!


🔶 あなたは大丈夫?熱中症対策チェックリスト(Yes/No)

  • 起床後、毎朝コップ1杯の水を飲んでいる
  • エアコンを適切に使っている(室温26〜28℃)
  • 外出時は帽子や日傘を使用している
  • 日中に1.5〜2リットルの水分をとっている
  • 食事で塩分を意識的にとっている
  • 夜間の室温調整を行っている

👉 4つ以上Yesであれば、しっかり対策ができています!


🔶 見守りが命を守る

高齢の家族がいる場合は、1日1回の声かけが熱中症予防になります

「今日は暑いね、水分とってる?」
「エアコンちゃんと使ってる?」
そんな一言が、大切な人の命を守るきっかけになります。


🌞 おわりに:夏を元気に過ごすために

熱中症は**“防げる病気”**です。
特別なことをしなくても、日々の小さな気づかいと工夫が命を守ります。

「まだ大丈夫」は、もう卒業。
自分のために、大切な人のために、今年の夏も健康第一で過ごしましょう!

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