この血圧、病院に行くべき?
高血圧の治療目標と「様子見していい基準」
健康診断や家庭で血圧を測ったとき、
「ちょっと高めですね」と言われた経験はありませんか?
- すぐに病院に行くほど?
- それとも生活改善で様子見していい?
- 薬はできれば飲みたくない…
高血圧は判断に迷いやすい病気です。
この記事では、「高血圧の治療目標」と「受診すべき目安」を、やさしく整理します。
高血圧は“自覚症状がない”まま進むことがある
高血圧のやっかいなところは、
かなり高くなるまで症状が出ないことが多い点です。
「元気だから大丈夫」
「たまたま高かっただけ」
そう思っている間に、
血管には少しずつ負担がかかり続けることがあります。
将来的には
- 脳卒中
- 心臓病
- 腎臓への負担
などにつながることもあるため、
“今の数値をどう判断するか”がとても大切です。
高血圧について、よくある誤解
多くの方が、こんなふうに感じています。
- 薬を始めたら一生やめられない?
- 家ではそこまで高くないから大丈夫?
- 年齢のせいだから仕方ない?
実は、高血圧の治療は
「すぐ薬」か「放置」かの二択ではありません。
まずは「治療目標」と「判断基準」を知ることが大切です。
高血圧の治療目標って?
一般的に、家庭血圧の目安は次のように考えられています。
- 家庭血圧:135/85mmHg未満
- 診察室血圧:140/90mmHg未満
ただし、この目標は
年齢・持病・体の状態によって変わることがあります。
だからこそ、
「自分の場合はどうなのか?」を知ることが重要なのです。
病院を受診した方がよい目安
次のような場合は、
一度医療機関で相談することをおすすめします。
- 家庭血圧で 135/85mmHg以上が続いている
- 頭痛・めまい・動悸などの症状がある
- 糖尿病や腎臓病など、他の持病がある
- 血圧が急に高くなった
「念のため相談」でも大丈夫です。
早めに確認することで、安心につながります。
生活改善で様子見できるケースもある
一方で、次のような場合は
生活習慣を整えながら様子を見るという選択もあります。
- 数値が境界域(少し高め)
- 自覚症状がない
- 減塩・運動・睡眠の改善に取り組める
この段階で生活を見直すことで、
薬を使わずに安定する方も少なくありません。
「自分の血圧レベル」が分からないときは
実際には、
- 病院では高いけど、家では低め
- 日によって数値がバラバラ
- 受診するほどか判断できない
という方も多いと思います。
そんなときは、
数日〜1週間、自宅で血圧を測って記録することが大きなヒントになります。
血圧の傾向が分かると、
「今すぐ受診すべきか」「様子見でよいか」が判断しやすくなります。
ただ、
「自分の血圧が本当にどのレベルなのか分からない」
「受診するほどか判断がつかない」
という方も多いと思います。
その場合、
自宅で数日間、同じ条件で血圧を測って
記録を残しておくと、判断しやすくなります。
・血圧手帳
最近は、
・自動で記録できる血圧計

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・スマホで管理できるアプリ
などもあり、負担を減らしたい方には便利です。
高血圧の治療目標は「安心して暮らすため」
高血圧の治療目標は、
数値だけを下げることではありません。
- 将来のリスクを減らす
- 不安を減らして、安心して暮らす
- 自分の体と上手につきあう
そのための“目安”です。
迷ったまま我慢するより、
正しい基準を知って、一歩行動する方が
気持ちも体も楽になることが多いですよ。
まとめ
- 高血圧は「判断」がとても大切
- 受診すべき目安と様子見できるラインがある
- 自分の血圧を知ることが、最初の一歩
「私の場合はどうなんだろう?」
そう思った今が、見直すタイミングです。




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