✨手足のしびれは放っておかないで!
―原因と治し方をやさしく解説―
「最近、手や足がピリピリする」「足先がジンジンしてつまずきやすくなった」——
そんな“しびれ”の症状は、多くの女性が年齢とともに経験するものです。とくに更年期以降は、筋力の低下や姿勢の癖、血行不良が重なりやすく、しびれを感じる方が増えてきます。
今回は、手足のしびれの主な原因と、日常生活でできる改善方法をやさしくまとめました。
■ そもそも「しびれ」はなぜ起こるの?
しびれは、神経が圧迫されたり、血流が悪くなったり、神経そのものが傷ついたりすることで起こります。
神経は体の“電線”のようなもの。何らかの理由で電気信号がスムーズに流れなくなると「ピリピリ」「ジンジン」「感覚が鈍い」という症状が出てくるのです。
しびれの原因は一つではありません。複数の理由が重なっていることも多いので、自分の生活習慣や体調と照らし合わせながら読んでみてください。
■ 原因①:姿勢による神経の圧迫
スマホの見すぎ、長時間のデスクワーク、猫背などで首や肩の筋肉が固くなると、その周囲を通る神経が圧迫され、手のしびれにつながります。
こんな特徴があれば要注意
- 首や肩こりがひどい
- 姿勢が悪いと言われる
- 手のしびれが肩こりとセットで出る
対策
- 1時間に1回、首肩ストレッチ
- スマホを見る位置を高めに
- 温めて血流をよくする
姿勢改善だけで症状が軽くなる人はとても多いです。
■ 原因②:手首や肘での神経圧迫(手根管症候群・肘部管症候群)
特に女性に多いのが「手根管症候群」。
更年期、妊娠、家事の繰り返し動作などで、手首の中を通る正中神経が圧迫されて起こります。
症状の特徴
- 親指〜中指のしびれ
- 朝起きたときにジンジン
- 手を振ると少し楽になる
対策
- 手首を休める(スマホや家事のしすぎ注意)
- 就寝時に「手首のサポーター」を使う
- 病院でステロイド注射や手術も選択肢
左右どちらかだけしびれる場合に多いです。
■ 原因③:末梢神経の障害(糖尿病・アルコール・栄養不足など)
じっとしていてもしびれが続く場合は、神経そのものが傷ついている可能性があります。
当てはまることはありませんか?
- 糖尿病がある
- お酒をよく飲む
- ビタミン不足(特にB12)
- 抗がん剤など治療中
対策
- 血糖コントロール
- ビタミンB12(メコバラミン)補充
- 飲酒量を減らす
「足先から左右同じようにしびれる」タイプはこの原因が多いです。
■ 原因④:血流障害(冷え性・動脈硬化)
女性に多い冷え性でも、血流が悪くなることでしびれを感じることがあります。
また、閉塞性動脈硬化症など血管の病気でも似た症状が出ます。
特徴
- 足が冷たい
- 歩くとふくらはぎが痛いが、休むと回復
対策
- 温める・湯舟に浸かる
- ウォーキング
- 禁煙(とても大事)
- 医療機関で血管の検査
■ 原因⑤:脳や脊髄の病気(※緊急対応が必要)
以下の症状が急に出た場合は、脳梗塞の可能性があります。すぐ受診してください。
- 片側だけ急にしびれ
- ろれつが回らない
- 力が入らない
しびれの中でも“救急レベル”のものです。
■ 今日からできるセルフケア
① 姿勢を整える
スマホを目の高さに、猫背を直すだけで首からのしびれは軽減。
② 湯舟でしっかり温める
血流アップで神経の回復も促されます。
③ 首・肩・足のストレッチ
簡単な運動で改善する例が非常に多い。
④ ビタミンB群を意識して摂る
しびれの回復に関係する栄養素です。
(例:貝類、レバー、赤身肉、卵)
■ こんなときは病院へ
- しびれが数日〜数週間続く
- 徐々に悪化している
- 片手(片足)だけに強いしびれ
- 糖尿病があってしびれが進んできた
- 手の力が入りにくい・物を落としやすくなった
しびれは「年齢のせい」と思われがちですが、原因を知って対策すれば改善するケースが多い症状です。
気になる場合は早めに医療機関で相談してみましょう。


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