🌸第4回：「なぜ免疫が暴走するの？」

前回は、「免疫は体のボディガードだよ」って話をしました。
でもそのボディガードが、なんでわざわざ無害な花粉にまで反応しちゃうのか？
今回は、その「免疫の暴走（アレルギー反応）」がどうして起こるのかを、やさしく解説します！

🌀免疫の「過剰防衛」がアレルギーの正体

花粉症って、簡単にいうと 体の中で「やばいものが来たー！」って大騒ぎしてる状態。

花粉が鼻や目に入ってくる
↓
免疫細胞が「これは敵だ！」と認識する
↓
ヒスタミンっていう物質を出して、
↓
くしゃみ・鼻水・涙などの反応を起こす

……これ、実は「本来はウイルスとかバクテリアを追い出す時の仕組み」と同じ。
でも、花粉は無害なので、体がちょっとやりすぎちゃってるんですね。

🔄「IgE抗体」がカギ！

免疫の暴走に関わってるのが、「IgE抗体（アイ・ジー・イーこうたい）」っていう特殊な免疫の武器。

IgE抗体は、本来は寄生虫とかに対抗するために存在してるんだけど、
花粉に対してもこれが作られてしまうと…
→ 花粉を見るたびに「うわ、また来た！！」って過剰に反応してしまうようになるんです。

このIgE抗体が、アレルギー体質のカギを握ってるんです。

🧬なりやすい人、なりにくい人がいるのはなぜ？

これ、ズバリ体質の違いです。

• 親がアレルギー体質だったり
• 小さい頃に免疫が敏感になりやすい環境にいたり
• 現代の清潔すぎる生活（いわゆる“衛生仮説”）

などが重なって、「免疫が過剰に働くクセ」がついてしまうことがあるんです。

📝まとめ

• 花粉症は「免疫のやりすぎ」＝過剰防衛
• IgE抗体ができると、花粉を見ただけで反応しちゃう体になる
• アレルギー体質は遺伝や環境の影響も受ける

次回は、「鼻水とくしゃみは、体のSOSサイン？」というテーマで、
実際の体の反応がどう起きてるのかを、体の中の“動き”に注目して紹介していきます！