糖類と糖質の違いを知って、健康に!
~見直そう、甘い生活~
「糖質オフ」「砂糖不使用」「低GI」など、スーパーやコンビニでよく見かける健康的なフレーズ。でも、「糖質」と「糖類」って、何がどう違うの?と疑問に思ったことはありませんか?今回は、健康を意識するうえで知っておきたい「糖質」と「糖類」の違いについて、わかりやすくご紹介します。
■ そもそも「糖質」とは?
「糖質」は、炭水化物のうち食物繊維を除いた成分のこと。つまり、炭水化物 = 糖質 + 食物繊維 という構図になります。
糖質は私たちの体にとって大切なエネルギー源。特に脳は糖質をエネルギーとして優先的に使います。そのため、極端に糖質を制限すると、頭がボーっとしたり、集中力が落ちたりすることもあります。
でも現代人は、どうしても糖質を“とりすぎて”しまいがち。パンやごはん、麺類、甘いお菓子やジュースに多く含まれており、知らず知らずのうちに摂取量が増えているのです。
■ 「糖類」ってなに?糖質とは違うの?
「糖類」は、糖質の中でも特定の“甘味のある成分”を指します。具体的には、以下の2種類に分けられます。
- 単糖類(ブドウ糖、果糖など)
- 二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖など)
つまり「糖類 ⊂ 糖質」で、糖類は糖質の一部なんです。
スーパーで「糖類ゼロ」と表示されていても、「糖質ゼロ」ではないことに注意!例えば、糖アルコール(エリスリトールやマルチトールなど)や人工甘味料が含まれている場合は、甘味はあるけれど「糖類」には分類されません。
■ どうやって見分けるの?ラベルをチェック!
食品のパッケージ裏にある「栄養成分表示」をチェックしてみましょう。
- 糖質:エネルギー源となる炭水化物のうち、食物繊維を除いたもの。でんぷん、オリゴ糖、糖アルコールなども含まれます。
- 糖類:砂糖、ブドウ糖、果糖など、甘味のある小さな糖。
たとえば、「糖類ゼロ」と表示されていても、パンやお菓子などでは糖質がしっかり含まれていることもあります。「甘くないから大丈夫」と安心せず、ラベルを確認する習慣をつけましょう。
■ 健康との関係~何が問題なの?
糖質や糖類をとりすぎると、次のような健康リスクがあります。
- 血糖値の急上昇:インスリンが大量に分泌され、血糖値の乱高下が起こります。これが繰り返されると、糖尿病のリスクが高まります。
- 中性脂肪の増加:糖質は体内で脂肪として蓄えられることがあり、肥満や内臓脂肪の増加に。
- 肌老化や炎症:糖がたんぱく質と結びつく「糖化」は、シミやくすみ、老化の原因にもなります。
■ 無理のない工夫で、上手に付き合う
糖質や糖類をゼロにするのではなく、「質と量」を見直すことが大切です。
- 主食の量を調整:白ごはんを玄米や雑穀米に変えてみる。
- 甘味の選び方を工夫:砂糖の代わりに、はちみつやラカント、エリスリトールなど自然な甘味料を使う。
- 間食を見直す:お菓子よりもナッツやヨーグルトを選ぶ。
■ まとめ:知って納得、選んで健康
「糖質」と「糖類」は似ているようで違うもの。
表示を見分ける知識があるだけで、無理なく健康的な食生活が実現できます。
食べることを楽しみながら、上手に糖と付き合って、内側から健やかな毎日を目指しましょう。
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