第6回 親の介護を考え始めたら読む 老人ホームで病気になったらどうする?訪問診療や救急搬送など病院との連携を解説
老人ホームで熱が出たら、誰が診てくれるの?」
「夜中に急変した場合、すぐに病院へ連れて行ってもらえる?」
「入院したら、老人ホームを退去しなければならないの?」
老人ホームへの入居を考えるとき、日常生活の支援とともに確認しておきたいのが、病気やけがが起きたときの医療体制です。
高齢者は、肺炎、心不全、尿路感染症、脱水、転倒による骨折などをきっかけに、急に体調を崩すことがあります。
老人ホームでは一般的に、介護職員や看護職員が体調の変化に気付き、必要に応じて医師へ相談します。そのうえで、施設内で経過を見るのか、訪問診療を受けるのか、外来を受診するのか、救急搬送するのかを判断します。
ただし、医師や看護師がいる時間、夜間の対応方法、協力医療機関、家族への連絡方法などは施設によって異なります。
今回は、老人ホームで病気になったときの一般的な流れと、訪問診療、通院、救急搬送、入院への対応について分かりやすく解説します。
老人ホームは病院ではなく「生活の場」です
まず理解しておきたいのは、老人ホームと病院の役割は異なるということです。
老人ホームは、高齢者が介護や生活支援を受けながら暮らす場所です。
一方、病院は、病気やけがの診断、検査、治療を行う医療機関です。
老人ホームの中には看護師が配置され、医師の訪問診療を受けられる施設もあります。しかし、病院のように医師が常時施設内にいるとは限りません。
また、施設内では対応できない検査や治療もあります。
例えば、
- CTやMRIなどの画像検査
- 緊急手術
- 輸血
- 集中的な点滴治療
- 人工呼吸器管理
- 専門診療科による治療
などが必要な場合は、医療機関への受診や入院が必要になります。
厚生労働省の介護施設向けガイドラインでも、介護施設は生活の場であり、利用者の自立と尊厳を守りながら、安全面にも配慮することが重要とされています。
老人ホームで体調が悪くなったときの一般的な流れ
施設によって違いはありますが、一般的には次のような流れで対応します。
1.介護職員や看護職員が変化に気付く
日常的に入居者と接している職員が、体調の変化に気付くことから始まります。
例えば、
- 発熱している
- 食事や水分が取れない
- 呼吸が苦しそう
- いつもより反応が鈍い
- 立てない、歩けない
- 転倒した
- 嘔吐や下痢がある
- 尿が出ていない
- 強い痛みを訴えている
- 血圧や酸素飽和度に変化がある
といった状態です。
高齢者では、はっきりした症状が出ないこともあります。
「何となく元気がない」「普段より食べない」「急に眠っている時間が増えた」という変化が、感染症や脱水などのサインである場合もあります。
2.看護職員などが状態を確認する
看護職員がいる場合は、体温、血圧、脈拍、酸素飽和度、意識状態などを確認します。
必要に応じて医師や訪問看護事業所、協力医療機関などへ連絡します。
看護職員が夜間に常駐していない施設では、夜勤の介護職員が定められた連絡手順に従い、看護職員や医師へ相談します。
3.医師へ相談する
医師へ本人の症状や測定値、食事量、排せつ、服薬状況などを伝えます。
医師はその情報をもとに、
- 施設内で経過を見る
- 臨時の訪問診療を行う
- 薬を追加・変更する
- 外来受診を指示する
- 救急搬送を指示する
などを判断します。
医療と介護の連携では、医師が治療内容や注意事項を伝えるだけでなく、施設側から日常生活や服薬状況の変化を正確に報告することが重要です。
4.必要に応じて家族へ連絡する
施設から家族へ、本人の状態や医師の判断、今後の対応について連絡があります。
ただし、命に関わる緊急時には、家族への連絡より先に救急要請が行われることがあります。
5.施設内での対応または医療機関を受診する
症状が軽く、施設内で対応可能と判断された場合は、医師の指示を受けながら経過を観察します。
一方、検査や治療が必要な場合は、外来受診や救急搬送となります。
訪問診療とは?
訪問診療とは、通院が難しい方に対して、医師が定期的に自宅や老人ホームを訪問して診察する医療です。
老人ホームによっては、施設と連携する医療機関の医師が定期的に訪問しています。
訪問診療では主に、
- 持病の管理
- 血圧や体調の確認
- 薬の処方
- 血液検査
- 予防接種
- 褥瘡の処置
- 認知症や不眠の相談
- 終末期の症状管理
などが行われます。
施設によっては、定期訪問とは別に、急な発熱などに対して臨時往診を依頼できる場合もあります。
ただし、訪問診療の医師が常に施設内にいるわけではありません。
また、夜間や休日にどこまで対応できるかは、医療機関との契約や連携体制によって異なります。
「訪問診療」と「往診」はどう違う?
一般的に、訪問診療はあらかじめ診療計画を立て、定期的に医師が訪問する医療です。
往診は、急な体調変化が起きたときに、本人や施設からの依頼を受けて医師が臨時に訪問するものです。
老人ホームを見学するときは、
- 定期の訪問診療はあるか
- 医師は月に何回来るのか
- 急変時に臨時往診を依頼できるか
- 夜間や休日は誰に連絡するのか
- 訪問診療費は別途必要か
を確認しておきましょう。
協力医療機関とは?
協力医療機関とは、老人ホームや介護施設と連携し、入居者の病状が変化したときの相談、診療、入院などに協力する医療機関です。
2024年度の介護報酬改定では、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院などについて、急変時に相談や診療を行い、必要な場合には入院を受け入れる体制を持つ協力医療機関との連携強化が進められました。
対象となる一部施設では、経過措置を設けたうえで、常時の相談体制、診療体制、入院受け入れ体制を備えた協力医療機関を定めることが義務化されています。介護付き有料老人ホームやグループホームなどでは、一定の連携体制を持つ協力医療機関を定めることが努力義務とされています。
ただし、協力医療機関があるからといって、必ずその病院へ入院できるとは限りません。
病状、診療科、空床状況、本人や家族の希望などによって、別の医療機関へ搬送されることもあります。
看護師は24時間いるの?
看護師の配置は、施設の種類や運営体制によって異なります。
例えば、
- 日中のみ看護師が勤務している
- 夜間はオンコールで対応する
- 24時間看護師が常駐している
- 外部の訪問看護を利用している
といった施設があります。
「看護師配置あり」と案内されていても、24時間常駐とは限りません。
見学時には、
「夜間に看護師は施設内にいますか?」
と具体的に確認しましょう。
さらに、
- 夜間に発熱した場合の連絡先
- 看護師が施設へ駆け付けることがあるか
- 医師へ連絡できる体制
- 救急要請を判断する職員
- 家族への連絡方法
についても聞いておくと安心です。
夜中に体調が悪くなったらどうする?
夜間は、昼間より職員数が少ないことが一般的です。
夜勤職員が本人の状態を確認し、施設の緊急対応マニュアルに沿って、看護師、医師、協力医療機関などへ連絡します。
次のような状態では、救急車を要請する可能性があります。
- 意識がない、反応が著しく悪い
- 強い胸痛や呼吸困難
- 顔や手足の片側に麻痺がある
- ろれつが回らない
- 転倒後に強い痛みや変形がある
- 大量の出血
- 繰り返すけいれん
- 酸素飽和度が著しく低い
- 窒息や誤嚥が疑われる
施設では、緊急時の連絡や対応が遅れないよう、本人ごとの病状、連絡先、受診先などを事前に整理しておくことが重要です。
救急搬送されたら、家族は何をする?
救急搬送時の家族の対応は、施設の運用や本人の状態によって異なります。
一般的には、施設から家族へ、
- 本人の症状
- 搬送先
- 施設職員が同行するか
- 家族が病院へ来られるか
- 保険証や診察券などの扱い
について連絡があります。
施設職員が救急車へ同行する場合もありますが、必ず同行できるとは限りません。
夜間に施設職員が同行すると、施設に残る職員が少なくなるため、家族の付き添いを求められることがあります。
入居前に確認したいのは次の点です。
- 救急搬送時に施設職員は同行するか
- 家族が病院へ行く必要があるか
- 救急車に持参する書類は誰が準備するか
- 帰院するときの移動手段
- 施設職員の同行費用
- 病院での待機費用
これらは施設によって違うため、重要事項説明書や契約書も確認しましょう。
通院の付き添いは誰がする?
老人ホームに入居した後も、眼科、歯科、整形外科、皮膚科などへの通院が必要になることがあります。
通院の付き添いは、主に次の方法があります。
- 家族が付き添う
- 施設職員が付き添う
- 介護タクシーを利用する
- 外部の付き添いサービスを利用する
- 医師の訪問診療へ切り替える
施設職員が付き添う場合でも、別途料金が必要になることがあります。
また、施設から遠い病院や、長時間の待ち時間が予想される受診には対応できない場合があります。
入居前に、
- 定期通院は家族の役割か
- 施設職員の付き添いは可能か
- 付き添い料金はいくらか
- 送迎車を利用できるか
- 現在の病院へ通い続けられるか
を確認しておきましょう。
今までのかかりつけ医には通い続けられる?
本人や家族が希望すれば、これまでの医療機関へ通院を続けられる場合があります。
一方で、施設へ入居すると、施設と連携している訪問診療医への変更を提案されることもあります。
施設の訪問診療を利用すると、
- 通院の負担が減る
- 施設と医師が情報共有しやすい
- 急変時の相談先が明確になる
- 薬局や訪問看護と連携しやすい
といった利点があります。
ただし、専門的な治療を受けている場合は、元の病院への通院を続けた方がよいこともあります。
例えば、
- がん治療
- 人工透析
- 心臓や脳血管疾患の専門治療
- 難病治療
- 精神科や認知症専門医への通院
などです。
入居前に、どの診療を施設の医師へ引き継ぎ、どの専門医へ通い続けるのかを整理しておきましょう。
入院したら老人ホームを退去しなければならない?
短期間の入院であれば、居室を確保したまま退院を待つ施設が一般的です。
しかし、長期入院となった場合は、契約内容によって退去や契約解除の対象となることがあります。
有料老人ホームでは、契約解除や費用負担、返還金などの重要事項について、入居前に説明することが求められています。
退去となる可能性があるのは、例えば次のような場合です。
- 長期間にわたり退院の見通しが立たない
- 退院後に施設では対応できない医療処置が必要
- 常時病院での治療が必要になった
- 契約書に定められた入院期間を超えた
ただし、一定期間が経過しただけで、必ず退去になるとは限りません。
契約前に、
「入院が何日続くと退去の対象になりますか?」
「退院後に状態が悪化していても戻れますか?」
「退去を求める場合、どのような説明や手続きがありますか?」
と確認しましょう。
入院中も施設費用はかかる?
入院中も、居室を確保している限り、家賃や管理費などが発生する場合があります。
一方、施設で食事を取らないため、食費の一部は減額されることがあります。
一般的に入院中も発生する可能性があるのは、
- 家賃・居住費
- 管理費
- 共益費
- 居室確保に関する費用
です。
利用しなければ減額される可能性があるのは、
- 食費
- 一部の生活サービス費
- 消耗品費
などです。
ただし、料金の扱いは施設や契約によって異なります。
入院すると病院の医療費と老人ホームの費用が重なる可能性があるため、事前の確認が重要です。
退院したら、すぐ老人ホームへ戻れる?
退院が決まっても、必ずその日に施設へ戻れるとは限りません。
施設側は、病院から退院後の状態について情報を受け取り、施設で対応できるかを確認します。
特に確認されるのは、
- 歩行や移乗の状態
- 食事や飲み込みの状態
- 酸素療法の有無
- 点滴や吸引の必要性
- インスリン注射
- 褥瘡処置
- 認知機能の変化
- 薬の変更
- 夜間の医療対応
などです。
入院前より介護量や医療処置が増えている場合は、施設の人員や設備では受け入れられないことがあります。
その場合は、
- 訪問看護を追加する
- 福祉用具を準備する
- 別の居室へ移る
- 医療対応が充実した施設へ住み替える
などの調整が必要になります。
救急搬送を望むか、事前に話し合っておく
高齢者では、病状が悪化した際に、
「できる限り病院で治療を受けたい」
という希望もあれば、
「苦痛を和らげながら、住み慣れた施設で過ごしたい」
という希望もあります。
本人の意思を確認できるうちに、
- 心肺停止時に蘇生処置を希望するか
- 救急搬送を希望するか
- 点滴や経管栄養をどう考えるか
- 最期をどこで過ごしたいか
- 家族へ誰が連絡するか
について話し合っておくことが大切です。
ただし、一度決めた内容を永久に変えられないわけではありません。
本人の気持ち、病状、家族の考えが変わった場合には、その都度見直します。
看取りに対応している施設とは?
看取りとは、人生の最終段階にある方に対して、本人の希望や尊厳を大切にしながら、苦痛を和らげ、穏やかに過ごせるよう支援することです。
看取りに対応している施設では、
- 医師による定期診察や緊急時の相談
- 看護職員による体調確認
- 苦痛を和らげる薬の調整
- 介護職員による生活支援
- 家族への説明
- 家族が付き添える環境の調整
などを行います。
ただし、「看取り対応」と書かれていても、具体的な体制は施設ごとに異なります。
見学時には、
- 看取りの実績
- 夜間の医療・看護体制
- 医師の緊急対応
- 家族の宿泊や付き添い
- 酸素や吸引への対応
- 急変時に搬送する基準
などを確認しましょう。
薬は病気になったとき、どのように変わる?
体調を崩した際には、薬が追加されたり、反対に一時的に中止されたりすることがあります。
例えば、
- 発熱に対する解熱鎮痛薬
- 感染症に対する抗菌薬
- 便秘に対する下剤
- 脱水時の薬の一時中止
- 血圧低下時の降圧薬の調整
- 食事が取れないときの糖尿病薬の調整
などです。
特に、食事や水分が取れていないときは、普段どおり薬を飲むことで低血糖、血圧低下、腎機能悪化などにつながる可能性があります。
ただし、施設や家族の判断だけで薬を中止してはいけません。
医師へ症状を伝え、服用を続けるのか、中止するのか、量を変更するのかを確認する必要があります。
家族が施設へ伝えておきたい医療情報
入居時には、次の情報を施設へ伝えておきましょう。
- これまでにかかった主な病気
- 現在通院している医療機関
- 手術歴や入院歴
- 薬や食べ物のアレルギー
- 過去に起きた薬の副作用
- 現在服用している薬
- お薬手帳
- ペースメーカーなどの医療機器
- 透析、酸素療法、インスリンなどの治療
- 緊急時に連絡する家族
- 救急搬送や看取りに対する本人の希望
施設利用開始時には、本人・家族との面談、診療情報提供書、健康診断書などを通じて、心身状態や想定されるリスクを事前に把握することが重要とされています。
施設見学で確認したい医療体制10項目
1.医師の訪問頻度
定期の訪問診療があるか、医師は月に何回来るかを確認します。
2.夜間や休日の連絡先
急変時に誰へ連絡し、どの医療機関が対応するのかを確認します。
3.看護師の勤務時間
24時間常駐か、日中のみか、夜間はオンコールかを確認します。
4.協力医療機関
病院名だけでなく、どのような症状や時間帯に対応できるかを確認します。
5.救急搬送時の付き添い
施設職員が同行するのか、家族の同行が必要かを確認します。
6.定期通院の対応
家族の付き添いが必要か、施設の送迎や同行を利用できるかを確認します。
7.医療処置への対応
インスリン、在宅酸素、胃ろう、吸引、褥瘡処置など、本人に必要な医療へ対応できるかを確認します。
8.入院中の料金
家賃、管理費、食費など、何が継続して必要かを確認します。
9.退院後の受け入れ条件
介護度や医療処置が増えた場合でも戻れるかを確認します。
10.看取りへの対応
本人が施設での看取りを希望した場合に、どこまで対応できるかを確認します。
よくある質問
Q1.施設内で点滴を受けられますか?
医師の指示、看護師の配置、施設の方針などによって異なります。
一時的な点滴に対応できる施設もありますが、継続的な点滴や厳重な管理が必要な場合は入院になることがあります。
Q2.発熱したら、必ず病院へ行きますか?
必ずしも受診や救急搬送になるとは限りません。
症状、持病、検査や治療の必要性などを医師が判断し、施設内で経過を見ることもあります。
Q3.夜間に医師は来てくれますか?
施設や医療機関の連携体制によって異なります。
電話相談のみの場合もあれば、医師が往診する場合もあります。対応できない場合は救急搬送になります。
Q4.救急車で運ばれたら、元の施設へ戻れますか?
検査後に入院の必要がなければ戻れることがあります。
ただし、帰りの交通手段や付き添いは家族に求められる場合があるため、事前に確認しましょう。
Q5.長期入院になると部屋はなくなりますか?
契約内容によって異なります。
居室を確保できる期間や、契約解除となる条件を入居前に確認してください。
Q6.家族が救急搬送を希望しても、施設で看取られることはありますか?
本人や家族の希望を確認せず、一方的に施設看取りとすることは適切ではありません。
ただし、本人の意思、病状、治療の効果や負担などを踏まえ、医師、施設、家族で今後の対応を話し合うことが必要です。
薬剤師からひとこと
老人ホームで体調を崩したとき、薬剤師が確認したいのは、新しく追加された薬だけではありません。
それまで飲んでいた薬を続けてよいかも重要です。
例えば、食事や水分を取れない状態で、
- 糖尿病の薬
- 血圧を下げる薬
- 利尿薬
- 腎臓に影響する薬
などを普段どおり服用すると、低血糖、血圧低下、脱水、腎機能悪化などにつながる場合があります。
また、退院時には入院前と薬の内容が大きく変わっていることがあります。
古い薬と新しい薬が居室や施設内に混在すると、重複服用の危険があります。
退院時には、
- どの薬が中止になったか
- どの薬が追加されたか
- 服用時間が変わったか
- 入院前の薬を再開するのか
- 一時的に使用する薬はいつまでか
を、病院、施設、医師、薬局で共有することが大切です。
まとめ
老人ホームで病気やけがが起きたときは、一般的に、
- 介護職員や看護職員が変化に気付く
- 本人の状態を確認する
- 医師や協力医療機関へ相談する
- 家族へ連絡する
- 施設内で対応するか、受診・救急搬送する
という流れになります。
ただし、
- 医師の訪問頻度
- 看護師の勤務時間
- 夜間の連絡体制
- 協力医療機関
- 救急搬送時の同行
- 入院中の費用
- 退院後の受け入れ
- 看取りへの対応
は施設によって異なります。
「医療連携があります」「看護師がいます」という説明だけで判断せず、夜間や休日を含めた具体的な対応を確認することが重要です。
本人が比較的元気なうちから、急変時の治療や搬送、人生の最終段階をどこでどのように過ごしたいかを家族で話し合っておくと、突然の場面でも判断しやすくなります。
次回は、
「老人ホーム見学で必ず確認したい10のポイント」
について、職員の対応、夜間体制、食事、医療、薬の管理、費用、退去条件など、見学時に確認したい内容をチェックリスト形式で解説します。
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。訪問診療、看護体制、救急対応、入院中の費用、退去条件は施設や契約によって異なります。実際に検討する際は、各施設の重要事項説明書や契約書を確認し、施設職員や医療機関へご相談ください。
第6回 老人ホームで病気になったらどうする?訪問診療や救急搬送など病院との連携を解説
「老人ホームで熱が出たら、誰が診てくれるの?」
「夜中に急変した場合、すぐに病院へ連れて行ってもらえる?」
「入院したら、老人ホームを退去しなければならないの?」
老人ホームへの入居を考えるとき、日常生活の支援とともに確認しておきたいのが、病気やけがが起きたときの医療体制です。
高齢者は、肺炎、心不全、尿路感染症、脱水、転倒による骨折などをきっかけに、急に体調を崩すことがあります。
老人ホームでは一般的に、介護職員や看護職員が体調の変化に気付き、必要に応じて医師へ相談します。そのうえで、施設内で経過を見るのか、訪問診療を受けるのか、外来を受診するのか、救急搬送するのかを判断します。
ただし、医師や看護師がいる時間、夜間の対応方法、協力医療機関、家族への連絡方法などは施設によって異なります。
今回は、老人ホームで病気になったときの一般的な流れと、訪問診療、通院、救急搬送、入院への対応について分かりやすく解説します。
老人ホームは病院ではなく「生活の場」です
まず理解しておきたいのは、老人ホームと病院の役割は異なるということです。
老人ホームは、高齢者が介護や生活支援を受けながら暮らす場所です。
一方、病院は、病気やけがの診断、検査、治療を行う医療機関です。
老人ホームの中には看護師が配置され、医師の訪問診療を受けられる施設もあります。しかし、病院のように医師が常時施設内にいるとは限りません。
また、施設内では対応できない検査や治療もあります。
例えば、
- CTやMRIなどの画像検査
- 緊急手術
- 輸血
- 集中的な点滴治療
- 人工呼吸器管理
- 専門診療科による治療
などが必要な場合は、医療機関への受診や入院が必要になります。
厚生労働省の介護施設向けガイドラインでも、介護施設は生活の場であり、利用者の自立と尊厳を守りながら、安全面にも配慮することが重要とされています。
老人ホームで体調が悪くなったときの一般的な流れ
施設によって違いはありますが、一般的には次のような流れで対応します。
1.介護職員や看護職員が変化に気付く
日常的に入居者と接している職員が、体調の変化に気付くことから始まります。
例えば、
- 発熱している
- 食事や水分が取れない
- 呼吸が苦しそう
- いつもより反応が鈍い
- 立てない、歩けない
- 転倒した
- 嘔吐や下痢がある
- 尿が出ていない
- 強い痛みを訴えている
- 血圧や酸素飽和度に変化がある
といった状態です。
高齢者では、はっきりした症状が出ないこともあります。
「何となく元気がない」「普段より食べない」「急に眠っている時間が増えた」という変化が、感染症や脱水などのサインである場合もあります。
2.看護職員などが状態を確認する
看護職員がいる場合は、体温、血圧、脈拍、酸素飽和度、意識状態などを確認します。
必要に応じて医師や訪問看護事業所、協力医療機関などへ連絡します。
看護職員が夜間に常駐していない施設では、夜勤の介護職員が定められた連絡手順に従い、看護職員や医師へ相談します。
3.医師へ相談する
医師へ本人の症状や測定値、食事量、排せつ、服薬状況などを伝えます。
医師はその情報をもとに、
- 施設内で経過を見る
- 臨時の訪問診療を行う
- 薬を追加・変更する
- 外来受診を指示する
- 救急搬送を指示する
などを判断します。
医療と介護の連携では、医師が治療内容や注意事項を伝えるだけでなく、施設側から日常生活や服薬状況の変化を正確に報告することが重要です。
4.必要に応じて家族へ連絡する
施設から家族へ、本人の状態や医師の判断、今後の対応について連絡があります。
ただし、命に関わる緊急時には、家族への連絡より先に救急要請が行われることがあります。
5.施設内での対応または医療機関を受診する
症状が軽く、施設内で対応可能と判断された場合は、医師の指示を受けながら経過を観察します。
一方、検査や治療が必要な場合は、外来受診や救急搬送となります。
訪問診療とは?
訪問診療とは、通院が難しい方に対して、医師が定期的に自宅や老人ホームを訪問して診察する医療です。
老人ホームによっては、施設と連携する医療機関の医師が定期的に訪問しています。
訪問診療では主に、
- 持病の管理
- 血圧や体調の確認
- 薬の処方
- 血液検査
- 予防接種
- 褥瘡の処置
- 認知症や不眠の相談
- 終末期の症状管理
などが行われます。
施設によっては、定期訪問とは別に、急な発熱などに対して臨時往診を依頼できる場合もあります。
ただし、訪問診療の医師が常に施設内にいるわけではありません。
また、夜間や休日にどこまで対応できるかは、医療機関との契約や連携体制によって異なります。
「訪問診療」と「往診」はどう違う?
一般的に、訪問診療はあらかじめ診療計画を立て、定期的に医師が訪問する医療です。
往診は、急な体調変化が起きたときに、本人や施設からの依頼を受けて医師が臨時に訪問するものです。
老人ホームを見学するときは、
- 定期の訪問診療はあるか
- 医師は月に何回来るのか
- 急変時に臨時往診を依頼できるか
- 夜間や休日は誰に連絡するのか
- 訪問診療費は別途必要か
を確認しておきましょう。
協力医療機関とは?
協力医療機関とは、老人ホームや介護施設と連携し、入居者の病状が変化したときの相談、診療、入院などに協力する医療機関です。
2024年度の介護報酬改定では、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院などについて、急変時に相談や診療を行い、必要な場合には入院を受け入れる体制を持つ協力医療機関との連携強化が進められました。
対象となる一部施設では、経過措置を設けたうえで、常時の相談体制、診療体制、入院受け入れ体制を備えた協力医療機関を定めることが義務化されています。介護付き有料老人ホームやグループホームなどでは、一定の連携体制を持つ協力医療機関を定めることが努力義務とされています。
ただし、協力医療機関があるからといって、必ずその病院へ入院できるとは限りません。
病状、診療科、空床状況、本人や家族の希望などによって、別の医療機関へ搬送されることもあります。
看護師は24時間いるの?
看護師の配置は、施設の種類や運営体制によって異なります。
例えば、
- 日中のみ看護師が勤務している
- 夜間はオンコールで対応する
- 24時間看護師が常駐している
- 外部の訪問看護を利用している
といった施設があります。
「看護師配置あり」と案内されていても、24時間常駐とは限りません。
見学時には、
「夜間に看護師は施設内にいますか?」
と具体的に確認しましょう。
さらに、
- 夜間に発熱した場合の連絡先
- 看護師が施設へ駆け付けることがあるか
- 医師へ連絡できる体制
- 救急要請を判断する職員
- 家族への連絡方法
についても聞いておくと安心です。
夜中に体調が悪くなったらどうする?
夜間は、昼間より職員数が少ないことが一般的です。
夜勤職員が本人の状態を確認し、施設の緊急対応マニュアルに沿って、看護師、医師、協力医療機関などへ連絡します。
次のような状態では、救急車を要請する可能性があります。
- 意識がない、反応が著しく悪い
- 強い胸痛や呼吸困難
- 顔や手足の片側に麻痺がある
- ろれつが回らない
- 転倒後に強い痛みや変形がある
- 大量の出血
- 繰り返すけいれん
- 酸素飽和度が著しく低い
- 窒息や誤嚥が疑われる
施設では、緊急時の連絡や対応が遅れないよう、本人ごとの病状、連絡先、受診先などを事前に整理しておくことが重要です。
救急搬送されたら、家族は何をする?
救急搬送時の家族の対応は、施設の運用や本人の状態によって異なります。
一般的には、施設から家族へ、
- 本人の症状
- 搬送先
- 施設職員が同行するか
- 家族が病院へ来られるか
- 保険証や診察券などの扱い
について連絡があります。
施設職員が救急車へ同行する場合もありますが、必ず同行できるとは限りません。
夜間に施設職員が同行すると、施設に残る職員が少なくなるため、家族の付き添いを求められることがあります。
入居前に確認したいのは次の点です。
- 救急搬送時に施設職員は同行するか
- 家族が病院へ行く必要があるか
- 救急車に持参する書類は誰が準備するか
- 帰院するときの移動手段
- 施設職員の同行費用
- 病院での待機費用
これらは施設によって違うため、重要事項説明書や契約書も確認しましょう。
通院の付き添いは誰がする?
老人ホームに入居した後も、眼科、歯科、整形外科、皮膚科などへの通院が必要になることがあります。
通院の付き添いは、主に次の方法があります。
- 家族が付き添う
- 施設職員が付き添う
- 介護タクシーを利用する
- 外部の付き添いサービスを利用する
- 医師の訪問診療へ切り替える
施設職員が付き添う場合でも、別途料金が必要になることがあります。
また、施設から遠い病院や、長時間の待ち時間が予想される受診には対応できない場合があります。
入居前に、
- 定期通院は家族の役割か
- 施設職員の付き添いは可能か
- 付き添い料金はいくらか
- 送迎車を利用できるか
- 現在の病院へ通い続けられるか
を確認しておきましょう。
今までのかかりつけ医には通い続けられる?
本人や家族が希望すれば、これまでの医療機関へ通院を続けられる場合があります。
一方で、施設へ入居すると、施設と連携している訪問診療医への変更を提案されることもあります。
施設の訪問診療を利用すると、
- 通院の負担が減る
- 施設と医師が情報共有しやすい
- 急変時の相談先が明確になる
- 薬局や訪問看護と連携しやすい
といった利点があります。
ただし、専門的な治療を受けている場合は、元の病院への通院を続けた方がよいこともあります。
例えば、
- がん治療
- 人工透析
- 心臓や脳血管疾患の専門治療
- 難病治療
- 精神科や認知症専門医への通院
などです。
入居前に、どの診療を施設の医師へ引き継ぎ、どの専門医へ通い続けるのかを整理しておきましょう。
入院したら老人ホームを退去しなければならない?
短期間の入院であれば、居室を確保したまま退院を待つ施設が一般的です。
しかし、長期入院となった場合は、契約内容によって退去や契約解除の対象となることがあります。
有料老人ホームでは、契約解除や費用負担、返還金などの重要事項について、入居前に説明することが求められています。
退去となる可能性があるのは、例えば次のような場合です。
- 長期間にわたり退院の見通しが立たない
- 退院後に施設では対応できない医療処置が必要
- 常時病院での治療が必要になった
- 契約書に定められた入院期間を超えた
ただし、一定期間が経過しただけで、必ず退去になるとは限りません。
契約前に、
「入院が何日続くと退去の対象になりますか?」
「退院後に状態が悪化していても戻れますか?」
「退去を求める場合、どのような説明や手続きがありますか?」
と確認しましょう。
入院中も施設費用はかかる?
入院中も、居室を確保している限り、家賃や管理費などが発生する場合があります。
一方、施設で食事を取らないため、食費の一部は減額されることがあります。
一般的に入院中も発生する可能性があるのは、
- 家賃・居住費
- 管理費
- 共益費
- 居室確保に関する費用
です。
利用しなければ減額される可能性があるのは、
- 食費
- 一部の生活サービス費
- 消耗品費
などです。
ただし、料金の扱いは施設や契約によって異なります。
入院すると病院の医療費と老人ホームの費用が重なる可能性があるため、事前の確認が重要です。
退院したら、すぐ老人ホームへ戻れる?
退院が決まっても、必ずその日に施設へ戻れるとは限りません。
施設側は、病院から退院後の状態について情報を受け取り、施設で対応できるかを確認します。
特に確認されるのは、
- 歩行や移乗の状態
- 食事や飲み込みの状態
- 酸素療法の有無
- 点滴や吸引の必要性
- インスリン注射
- 褥瘡処置
- 認知機能の変化
- 薬の変更
- 夜間の医療対応
などです。
入院前より介護量や医療処置が増えている場合は、施設の人員や設備では受け入れられないことがあります。
その場合は、
- 訪問看護を追加する
- 福祉用具を準備する
- 別の居室へ移る
- 医療対応が充実した施設へ住み替える
などの調整が必要になります。
救急搬送を望むか、事前に話し合っておく
高齢者では、病状が悪化した際に、
「できる限り病院で治療を受けたい」
という希望もあれば、
「苦痛を和らげながら、住み慣れた施設で過ごしたい」
という希望もあります。
本人の意思を確認できるうちに、
- 心肺停止時に蘇生処置を希望するか
- 救急搬送を希望するか
- 点滴や経管栄養をどう考えるか
- 最期をどこで過ごしたいか
- 家族へ誰が連絡するか
について話し合っておくことが大切です。
ただし、一度決めた内容を永久に変えられないわけではありません。
本人の気持ち、病状、家族の考えが変わった場合には、その都度見直します。
看取りに対応している施設とは?
看取りとは、人生の最終段階にある方に対して、本人の希望や尊厳を大切にしながら、苦痛を和らげ、穏やかに過ごせるよう支援することです。
看取りに対応している施設では、
- 医師による定期診察や緊急時の相談
- 看護職員による体調確認
- 苦痛を和らげる薬の調整
- 介護職員による生活支援
- 家族への説明
- 家族が付き添える環境の調整
などを行います。
ただし、「看取り対応」と書かれていても、具体的な体制は施設ごとに異なります。
見学時には、
- 看取りの実績
- 夜間の医療・看護体制
- 医師の緊急対応
- 家族の宿泊や付き添い
- 酸素や吸引への対応
- 急変時に搬送する基準
などを確認しましょう。
薬は病気になったとき、どのように変わる?
体調を崩した際には、薬が追加されたり、反対に一時的に中止されたりすることがあります。
例えば、
- 発熱に対する解熱鎮痛薬
- 感染症に対する抗菌薬
- 便秘に対する下剤
- 脱水時の薬の一時中止
- 血圧低下時の降圧薬の調整
- 食事が取れないときの糖尿病薬の調整
などです。
特に、食事や水分が取れていないときは、普段どおり薬を飲むことで低血糖、血圧低下、腎機能悪化などにつながる可能性があります。
ただし、施設や家族の判断だけで薬を中止してはいけません。
医師へ症状を伝え、服用を続けるのか、中止するのか、量を変更するのかを確認する必要があります。
家族が施設へ伝えておきたい医療情報
入居時には、次の情報を施設へ伝えておきましょう。
- これまでにかかった主な病気
- 現在通院している医療機関
- 手術歴や入院歴
- 薬や食べ物のアレルギー
- 過去に起きた薬の副作用
- 現在服用している薬
- お薬手帳
- ペースメーカーなどの医療機器
- 透析、酸素療法、インスリンなどの治療
- 緊急時に連絡する家族
- 救急搬送や看取りに対する本人の希望
施設利用開始時には、本人・家族との面談、診療情報提供書、健康診断書などを通じて、心身状態や想定されるリスクを事前に把握することが重要とされています。
施設見学で確認したい医療体制10項目
1.医師の訪問頻度
定期の訪問診療があるか、医師は月に何回来るかを確認します。
2.夜間や休日の連絡先
急変時に誰へ連絡し、どの医療機関が対応するのかを確認します。
3.看護師の勤務時間
24時間常駐か、日中のみか、夜間はオンコールかを確認します。
4.協力医療機関
病院名だけでなく、どのような症状や時間帯に対応できるかを確認します。
5.救急搬送時の付き添い
施設職員が同行するのか、家族の同行が必要かを確認します。
6.定期通院の対応
家族の付き添いが必要か、施設の送迎や同行を利用できるかを確認します。
7.医療処置への対応
インスリン、在宅酸素、胃ろう、吸引、褥瘡処置など、本人に必要な医療へ対応できるかを確認します。
8.入院中の料金
家賃、管理費、食費など、何が継続して必要かを確認します。
9.退院後の受け入れ条件
介護度や医療処置が増えた場合でも戻れるかを確認します。
10.看取りへの対応
本人が施設での看取りを希望した場合に、どこまで対応できるかを確認します。
よくある質問
Q1.施設内で点滴を受けられますか?
医師の指示、看護師の配置、施設の方針などによって異なります。
一時的な点滴に対応できる施設もありますが、継続的な点滴や厳重な管理が必要な場合は入院になることがあります。
Q2.発熱したら、必ず病院へ行きますか?
必ずしも受診や救急搬送になるとは限りません。
症状、持病、検査や治療の必要性などを医師が判断し、施設内で経過を見ることもあります。
Q3.夜間に医師は来てくれますか?
施設や医療機関の連携体制によって異なります。
電話相談のみの場合もあれば、医師が往診する場合もあります。対応できない場合は救急搬送になります。
Q4.救急車で運ばれたら、元の施設へ戻れますか?
検査後に入院の必要がなければ戻れることがあります。
ただし、帰りの交通手段や付き添いは家族に求められる場合があるため、事前に確認しましょう。
Q5.長期入院になると部屋はなくなりますか?
契約内容によって異なります。
居室を確保できる期間や、契約解除となる条件を入居前に確認してください。
Q6.家族が救急搬送を希望しても、施設で看取られることはありますか?
本人や家族の希望を確認せず、一方的に施設看取りとすることは適切ではありません。
ただし、本人の意思、病状、治療の効果や負担などを踏まえ、医師、施設、家族で今後の対応を話し合うことが必要です。
薬剤師からひとこと
老人ホームで体調を崩したとき、薬剤師が確認したいのは、新しく追加された薬だけではありません。
それまで飲んでいた薬を続けてよいかも重要です。
例えば、食事や水分を取れない状態で、
- 糖尿病の薬
- 血圧を下げる薬
- 利尿薬
- 腎臓に影響する薬
などを普段どおり服用すると、低血糖、血圧低下、脱水、腎機能悪化などにつながる場合があります。
また、退院時には入院前と薬の内容が大きく変わっていることがあります。
古い薬と新しい薬が居室や施設内に混在すると、重複服用の危険があります。
退院時には、
- どの薬が中止になったか
- どの薬が追加されたか
- 服用時間が変わったか
- 入院前の薬を再開するのか
- 一時的に使用する薬はいつまでか
を、病院、施設、医師、薬局で共有することが大切です。
まとめ
老人ホームで病気やけがが起きたときは、一般的に、
- 介護職員や看護職員が変化に気付く
- 本人の状態を確認する
- 医師や協力医療機関へ相談する
- 家族へ連絡する
- 施設内で対応するか、受診・救急搬送する
という流れになります。
ただし、
- 医師の訪問頻度
- 看護師の勤務時間
- 夜間の連絡体制
- 協力医療機関
- 救急搬送時の同行
- 入院中の費用
- 退院後の受け入れ
- 看取りへの対応
は施設によって異なります。
「医療連携があります」「看護師がいます」という説明だけで判断せず、夜間や休日を含めた具体的な対応を確認することが重要です。
本人が比較的元気なうちから、急変時の治療や搬送、人生の最終段階をどこでどのように過ごしたいかを家族で話し合っておくと、突然の場面でも判断しやすくなります。
次回は、
「老人ホーム見学で必ず確認したい10のポイント」
について、職員の対応、夜間体制、食事、医療、薬の管理、費用、退去条件など、見学時に確認したい内容をチェックリスト形式で解説します。
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。訪問診療、看護体制、救急対応、入院中の費用、退去条件は施設や契約によって異なります。実際に検討する際は、各施設の重要事項説明書や契約書を確認し、施設職員や医療機関へご相談ください。
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