~見直そう、甘い生活~
「糖質オフ」「砂糖不使用」「低GI」など、スーパーやコンビニでよく見かける健康的なフレーズ。でも、「糖質」と「糖類」って、何がどう違うの?と疑問に思ったことはありませんか?今回は、健康を意識するうえで知っておきたい「糖質」と「糖類」の違いについて、わかりやすくご紹介します。
「糖質」は、炭水化物のうち食物繊維を除いた成分のこと。つまり、炭水化物 = 糖質 + 食物繊維 という構図になります。
糖質は私たちの体にとって大切なエネルギー源。特に脳は糖質をエネルギーとして優先的に使います。そのため、極端に糖質を制限すると、頭がボーっとしたり、集中力が落ちたりすることもあります。
でも現代人は、どうしても糖質を“とりすぎて”しまいがち。パンやごはん、麺類、甘いお菓子やジュースに多く含まれており、知らず知らずのうちに摂取量が増えているのです。
「糖類」は、糖質の中でも特定の“甘味のある成分”を指します。具体的には、以下の2種類に分けられます。
つまり「糖類 ⊂ 糖質」で、糖類は糖質の一部なんです。
スーパーで「糖類ゼロ」と表示されていても、「糖質ゼロ」ではないことに注意!例えば、糖アルコール(エリスリトールやマルチトールなど)や人工甘味料が含まれている場合は、甘味はあるけれど「糖類」には分類されません。
食品のパッケージ裏にある「栄養成分表示」をチェックしてみましょう。
たとえば、「糖類ゼロ」と表示されていても、パンやお菓子などでは糖質がしっかり含まれていることもあります。「甘くないから大丈夫」と安心せず、ラベルを確認する習慣をつけましょう。
糖質や糖類をとりすぎると、次のような健康リスクがあります。
糖質や糖類をゼロにするのではなく、「質と量」を見直すことが大切です。
「糖質」と「糖類」は似ているようで違うもの。
表示を見分ける知識があるだけで、無理なく健康的な食生活が実現できます。
食べることを楽しみながら、上手に糖と付き合って、内側から健やかな毎日を目指しましょう。