~がんで亡くなる人を減らすために~
「日本の医療ってすごいんじゃないの?」
それなのに、なぜかがんで亡くなる人はアメリカより多い——
そう聞いたら、ちょっと驚きませんか?
今や、日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなる時代です。
一方で、アメリカではがん死亡率が年々大きく下がっているのです。
では、なぜその差が生まれたのでしょうか?そして、日本は何をすべきなのでしょうか?
アメリカのがん死亡率は、1991年をピークに約34%減少しています。
これは、数百万人の命が救われたということです。
この減少の理由として、次のような取り組みが挙げられます。
つまり、国をあげて「がんと闘う体制」が機能してきた結果です。
日本でも医療技術は進んでいますが、がん死亡率の減少は緩やか。
特に、高齢化の影響もあり、2022年のがんによる死亡者数は38万人以上に上ります。
がんの中でも死亡率が高いのは以下の4つ:
日本の課題は、**「検査の受けなさ」「気づいたときには手遅れ」**です。
比較項目 | アメリカ | 日本 |
---|---|---|
がん検診の受診率 | 約65〜70% | 約40〜50%(がん種により) |
禁煙対策 | 州ごとの厳しい規制、教育 | 禁煙は進んでいるが意識に差 |
医療アクセス | 民間保険だが検診意識は高い | 国保制度だが受診率は低め |
自己管理意識 | “セルフケア文化”が根づく | 医者任せの傾向がまだ強い |
自治体で安く受けられるがん検診。
にもかかわらず、受診率は低いままです。
→ 乳がん・子宮頸がんは40〜50%程度。
→ 大腸がん検診は便をとるだけなのに、年1回受ける人は少数…。
「検査=怖い」「面倒」「どうせ自分は大丈夫」
この思い込みが命取りになります。
アメリカでは、10代・20代のうちから「予防医学」を教えます。
一方、日本では「健康=年配の話」と思われがち。
でも実は、20代〜40代でも、がんにかかる人は増えています。
→ 子宮頸がんワクチンの普及や、若年がんの早期発見啓発が必要です。
「検診、行った?」と、家族や友人に声をかけることが、命を救うきっかけになります。
→ 特に高齢者ほど、自分からは動きづらくなっています。
私たちは、がんを「予防・発見できる時代」に生きています。
知って、行って、伝えていくこと。
それが、自分の健康だけでなく、家族や社会の未来を守る力になります。
✅ アメリカではがん死亡率が30%以上減少
✅ 理由は「検診・予防・治療・教育」が進んでいるから
✅ 日本は「検診受診率の低さ」が大きな課題
✅ だからこそ今、「受ける」「すすめる」「学ぶ」ことが大切
今年こそ、「検査に行く年」にしませんか?
そして、あなたの一歩が誰かの命を守るかもしれません。
がんは、“早く気づけば、守れる病気”です。